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粉体が磁選機で詰まる原因と、格子型・ロータリー型の選び方

粉体の詰まり対策は、磁力より先に流動性と流路を確認し、格子型と回転型を実粉で比較します。

粒径だけで判断せず、流れに関わる条件を記録する

シリカ粉の粒径が同じでも、水分、凝集状態、かさ密度、供給の変動によって流れ方は変わります。仕様書には粒度分布をµm、水分を質量%、かさ密度をkg/m³、処理量をkg/hで記録してください。数値が不明な項目は推定で埋めず、試料評価で確認します。

詰まりが発生する場所も分けます。ホッパー出口、磁棒の間、装置下流では、見直す箇所が異なります。排出側が滞留している状態で磁棒だけを変更しても、原因が残る場合があります。

磁棒径とピッチから、有効な隙間を確認する

同一直径の丸棒を平行に配置した場合、棒の間の隙間は中心間ピッチから外径を引いた値です。例えば外径25mm、ピッチ50mmなら隙間は25mmです。これは幾何学上の計算例で、シリカ粉に推奨する仕様ではありません。鞘がある場合は磁石内部の径ではなく、粉に接する鞘の外径を使います。

隙間を広げると流路は変わりますが、磁棒表面から離れて通過する粒子の経路も変わります。通過量だけで合否を決めず、除鉄後の試料も測定してください。寸法と配置の指定は格子マグネットの仕様ページで確認できます。

3種類の構成を、詰まりと清掃の両面から比較する

構成・公開参考 検討する場面 導入前に確認する項目
JINHONG 格子型 棒の間を流れる粉体の除鉄 隙間、供給状態、堆積、清掃のための引抜き寸法
JINHONG JH-W ロータリー型 格子部で滞留・架橋する粉体の構成比較 実粉での流れ、回転条件、捕集物の排出、停止時の清掃
エイシン ロータリーマグフィルター メーカーが付着性の高い粉向けとして掲載 貸出し・導入前テストの条件をメーカーに確認

この表は方式と公開情報の比較であり、同一試料による除鉄率の比較試験ではありません。エイシンの対象用途はメーカー公開資料に基づきます。JH-Wの構成は製品詳細(英語)をご覧ください。

回転機構と自動清掃を別々に選定する

回転は流動状態を変える機構、清掃は捕集した異物を排出する操作です。2つを同じ機能として扱わないでください。回転型でも清掃時の停止が必要な構成があります。自動清掃を検討するときは、排出先と運転シーケンスを確認します。

JH-LX自動清掃型磁選機とJH-Wは別シリーズです。JH-LXについて説明している約80µmの鉄異物条件や除鉄率の比較値を、JH-Wの保証値として転用することはできません。清掃方法の違いは粉体磁選機の清掃方法をご確認ください。

実粉試験では流れと除鉄結果を同時に評価する

比較する構成ごとに、同じ試料条件と供給条件を設定します。投入量と回収量をkg、経過時間を分、堆積箇所と清掃時の製品ロスを記録します。例えば30kgを6分間で回収した場合、回収量ベースの平均は300kg/hです。ただし投入量、残留量、継続時間を含めて評価しなければ、装置の定格処理量とは呼べません。

入口・出口・捕集物を区別して採取し、合意した分析方法で確認します。試験の考え方はシリカ粉の除鉄試験にまとめています。無通電や停止時を含む安全手順は、実機の取扱説明と工場の手順に従ってください。

よくある質問

シリカ粉が詰まる場合、磁棒の間隔を広げるだけで解決できますか?

解決するとは限りません。上流の供給、下流の排出、粉の付着も確認し、隙間変更後の除鉄結果を試験します。

ロータリー型磁選機なら自動で清掃できますか?

回転と自動清掃は別機能です。捕集物の排出方法と、清掃時に供給を停止する必要があるかを確認してください。

JH-LXの約80µmという説明はJH-Wにも適用できますか?

そのまま適用できません。JH-LXの鉄異物条件であり、JH-Wは試料と構成ごとに確認します。

粉体用磁選機の見積りには何を送ればよいですか?

原料名、粒度、水分、かさ密度、処理量、温度、配管図、鉄異物と詰まりの状態をお知らせください。

粉体条件を送って選定を相談する